ともカメラ!!

ウルトラマンと写真が大好きなアラサーです。写真を撮ったり、フィルムをスキャンしたものを載せてるブログです。

カメラ初心者向け!ライブ写真を撮影する為に理解しておきたい写真の基礎知識。

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こんにちは、ともカメラ管理人、ともひろ(@Tomo_camera_)です!!

僕はふだん、バンドやアーティストさんのライブ写真を撮影させてもらっています。

 

だいたい週に1回、多ければ2~3回ほどのペースで、都内のライブハウスで撮影しています。

ライブ写真の撮影が大好きな僕ですが、友人にこんな相談をされました。

f:id:tomofiro1210:20170112231248p:plainんーなるほどなるほど。そのきもち、よくわかります。

僕も初めてライブ写真を撮ったときは、特殊な環境のせいで戸惑いました。

慣れないとちょっとむずかしいかもしれません。

 

なぜなら、

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引用URL:http://kurawood.jp/wordpress/

ライブハウスは、

明暗の差が激しく、

照明が一秒ごとに変化し、

被写体の動きが激しくて止まってくれない。

という、 カメラが苦手な条件がすべて揃ったシチュエーションです。

カメラの「オートモード」で撮ろうとしても、綺麗な写真はおそらく撮れません。

 

でも、ちょっとしたコツを知って、ライブ撮影向きのレンズを使えば、かっこいいライブ写真は誰でも撮れるようになりますよ。

ステージ上のかっこいいバンドさんをそのまま写せば良いんです。

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Apollogic(@apollogic_)さん | Twitter

 

僕はライブ写真の楽しさをもっとたくさんの人に知ってほしい。

だから、

カメラを買ったばかりの初心者でも、

ライブ写真を「マニュアルモード」で撮れるようになること

を目標にこれから数回にわたって記事を書いていきます。

カメラを買ったばかりの人、ライブを撮影したことがない人でも順番に読んでもらえば綺麗なライブ写真を撮れるようになるといいな。

 

ライブ写真の醍醐味はなんといっても、

その瞬間を全力でパフォーマンスしている演者さんの「魂」を切り取れること。

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Apollogic(@apollogic_)さん | Twitter

「むずかしいから」で避けてはもったいない、非日常の魅力があります。

これを読んでいるあなたがカメラを持っているなら、ライブ写真撮ってみませんか?

 

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これから先の説明は全て、

「カメラを買ったばかりの人が読んでもわかるように」と心がけて書いています。

中級者・上級者のカメラマンさんから見たらまどろっこしい説明もあるかと思いますがゆるしてください。

 

では、ライブ撮影の世界へあなたをお連れします〜〜。 

 

大事なこと:写真撮影の三つの要素を理解しよう

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写真撮影は、上の三つの要素の組み合わせで成り立っています。

これらにはそれぞれ役割があり、お互いが連動して一枚の写真を作り上げています。

 

綺麗なライブ写真を撮るためには、この三つの要素の役割をしっかり理解することが大切です。

 

 「ここをいじると写真がどう変わるのか」とをわかりやすく説明していきます。

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って思いました?

 

大丈夫です、わかりやすく説明します!

 

①:まずは、ISO感度で写真全体の明るさの基準を決める!!

イソ感度と読みます。これは、カメラが光を捉える能力を表します。

主な役割は以下のとおり。

 

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じっさいに見ていきましょう。

ISO感度を上げることで、写真が明るくなっていきます。

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ISO感度を変えるだけでここまで明るさに差が出ます。 

ライブハウスのような暗い場所では、ISO感度を上げて写真全体を明るくしてあげることが重要です。

 

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と思いがちですが、それは待ってください。

ISO感度を上げすぎると写真が劣化し、ノイズだらけになってしまいます。

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スマホの画面で見るとちがいがわかりづらいかもしれません。

ISO:12800で撮影したほうはノイズだらけで、せっかくの写真が台無しです。

 

夜にスマホで自撮りすると、ザラザラした写真になりますよね?

それと同じことが起きます。 

 

ISO感度はデリケートな数字です。上げすぎは即、ノイズにつながります。 

ISO感度はほどほどに、と覚えておきましょう。

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②:絞り(F値)で、取り込む光の量を変えよう!

ISO感度のつぎは、絞りです。F値とも呼ばれます。

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なんのことかよくわからんと思います。

文字で説明するより、画像を見てもらったほうが早いです。

https://ganref.jp/magazine/expert/images/chap3/ph_092_01_s.jpg

引用URL:https://ganref.jp/magazine/expert/images/

レンズには"絞り羽根"という部分があり、ここを閉じたり開けたりすることで通る光の量を調整します。

つまり絞りの数値を変えることで、写真の明るさが変わります。

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ちょっとわかりづらかったかー。

 

もうちょいわかりやすく、人差し指で輪っかを作って説明します。

輪っかの内側がレンズだと考えて下さい。

F値を大きくする(絞り羽根を絞る)と、レンズを通る光が少なくなって、写真が暗くなります。

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F値を小さくする(絞り羽根を開放する)と、レンズを通る光が多くなって写真が明るくなります。

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つまり、こういうことです。

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ちょっと大袈裟に画像を作りましたが、こんな感じです。

実際の撮影でF値10まで絞ることはしません。暗すぎます。

 

ライブのときはすこしでも明るさを稼ぎたいので、

F値は小さめに設定=絞り羽根を開放して、たくさん光を取り込みましょう。

 

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③:ISOと絞りを決めたら、最後にシャッタースピードを決めよう!

ISO感度と絞りをどれくらいにするかを定めたら、

最後にシャッタースピードを設定します。

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シャッタースピードの役割は以下のとおり

f:id:tomofiro1210:20170113135039j:plainライブ中、バンドやアーティストはずっと動きまくっています。止まってはくれません。

シャッタースピードを速めて、被写体をピタッと捉えましょう。

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愛音はあーいーねー@1/11渋谷で歌うよ(@hmtrrr)さん | Twitter

 

実は、「ライブ撮影はむずかしい」と多くの人が感じる原因は、シャッタースピード設定のむずかしさにあります。 

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シャッタースピードとは、「レンズに光を通す時間」を決める要素です。

僕が持っているD750なら、30秒〜1/4000秒の間で設定することができます。

 

シャッタースピードを速くすると、光がレンズを通る時間が短くなるので写真は暗くなります。

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5秒間シャッターを開けっぱなしにしたのと、1/500秒しかシャッターを開けないのでは入る光の量がぜんぜん違いますよね。

 

逆にシャッタースピードを遅くすれば、光が通過する時間が長くなり写真は明るくなります。

ですが、被写体はブレてしまいます。

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どうすれば被写体がブレないシャッタースピードを維持しつつ、写真としての明るさも両立させることができるのか?

 

そこがわからないから、「ライブ写真はむずかしい」と感じてしまいます。

 

ISO、絞り、シャッタースピード、三つの組み合わせの正解発表!!

答えを先に発表しますね。これです。

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この設定をスクショしておいて、あなたのカメラでライブを撮ってみてください。

たぶん、めちゃくちゃな写真にはならないはずです。

 

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根拠は、僕がいままでライブ写真を撮ってきたデータから導き出したものです。

下の画像は、僕がどういう設定で撮影したかを一覧で示したものです。

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少し見づらいですが、

ISO感度は1100~1600、絞りはF4、シャッタースピードは1/160秒で最も多くシャッターを切っていることがわかります。

 

ISO感度をそこそこ上げ、F値を小さくすることで光を多く取り込み、シャッタースピードを速くしても写真が暗くならないようにする。

 

それが、ライブ写真に限らず、暗い場所で撮影するときの考え方です。

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これ、カメラ初心者さん向けの説明になってるかな…。

わかってもらえるだろうか…(笑)

 

ISO感度について。ISO3000を上限にした理由。

ここ数年に発売されたデジタル一眼レフカメラであれば、ISO感度3000くらいまではノイズの発生に耐えられるハズだからです。

ISO感度は、ノイズが出ないことをいちばんに考えてください。

ノイズが出ず、照明が真っ白にならないギリギリのISO感度がこの辺りです。

 

めっちゃ余談:ライブ写真におけるISO感度のノイズは悪とは限らない。

ノイズが出ないことをいちばんに考えてください、なんて書きましたが、

ライブ写真において、ノイズは悪いものとは限らないってことも意識してみてください。

 

ライブの緊張感や臨場感を表現するとき、ノイズはとてもいい働きをします。

僕も編集でわざとノイズを発生させることがあります。

これとか。

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理由は、かっこいいからです。

元も子もないことを書くけど、ライブ写真はかっこよければなんでもありなんです。

 

僕はクリアにバンドを撮るのが好きだけど、ノイズをガンガン発生させて撮る人もいるし、Photoshopを駆使してCGのようなライブ写真を仕上げる人もいる。

そこは個人の好みです。

良い悪いではなく、かっこいいと思う人がいるかどうかです。

 

ノイズを悪だと決めつけず、いろいろなISO感度の設定を試してみてください。

きっと自分の好みが見つかります。余談でした。

 

② 絞り、F値はとにかく「小さく!」

F値は、可能な限り小さい数字にして、絞り羽根を開いてください。

これを思い出して。

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レンズに入る光の量が増えれば、シャッタースピードを速くしても、写真の明るさに余裕が生まれます。

F値2.8まで下げられるレンズがあれば良いんですが、そのへんは次回説明します。

 

シャッタースピードは、臨機応変に!

シャッタースピードに関しては、

撮っているうちに頭と体がブレるかどうかの境界線を覚えていきます。

いろんなシャッタースピードを実験してみてください。

ノイズの話と若干かぶりますが、たとえブレてもかっこよければ正解ですから!

 

僕はピタッと止まった写真が好きなのでシャッタースピードは速めに設定しています。

これはシャッタースピード1/200秒で撮った写真です。

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愛音はあーいーねー@1/11渋谷で歌うよ(@hmtrrr)さん | Twitter

これくらいシャッタースピードを稼げれば、ブレはなくなると思います。

 

さらにシャッタースピードを速めるためには、

ISO感度を上げるか、絞りを開放するかの判断が必要になります。

 

そのあたりは撮っているうちに覚えてくれるので大丈夫です。

 

 

終わりに

もっと簡潔にまとめようと思ってたのに、大ボリュームになってしまいました。

次回はバンドさんとのやり取りや、ライブハウスの動き方、レンズの選び方など、

もうすこし実践的なことを解説しようと思います。

 

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 

ライブ写真についてもっと知りたい!という人にはこの本がオススメ。

橋本塁さんや、三吉ツカサさんなど日本を代表するライブ写真家、12人のインタビューが掲載されています。

デジタルカメラが存在しない、フィルム時代の写真とはどういうものだったのか、

を知るためにもオススメの一冊です。

超面白かったですよ。

 

また、「いい写真」を撮るためには心構えがもっとも大切だと教えてくれた、

こちらの本もとてもおすすめです。

では、きょうはここまで!!